デスクトップ仮想化

デスクトップ仮想化でTCO削減・生産性向上の実現

デスクトップ仮想化とは、各クライアント端末で個別に稼働させていた
OSやアプリケーション、データなどをサーバー上に統合し、集中管理を行う仕組みです。
クライアント端末側には必要最小限の機能だけを持たせ、サーバー側でアプリケーションやファイルを管理するため、
ネットワーク環境さえあれば、場所や端末を問わず、安全・安心に“いつもの(自分の)デスクトップ”を
画面に表示して利用することできます。
情報漏えいの防止やBCP対策、セキュリティの高い在宅勤務やテレワーク環境の実現を目的として、導入する企業が増えています。

デスクトップ仮想化の実現方式

デスクトップ仮想化の実現は、一般的には下記の2つの方式が主に使われています。

仮想PC・・・ VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式

サーバーの仮想化基盤上に、ユーザーの数だけ仮想PCを構築し、画面のみをクライアント端末に配信するリモートデスクトップ方式です。 ユーザーはネットワーク経由で、自分に割り当てられた仮想PCを遠隔操作することができます。個別のクライアントOS・アプリケーションを利用できるため、従来のPCと同様に、自由度の高い操作環境を得られるのがメリットです。
ただし、 クライアント側にはWindows PCの場合は2年ごとのWindows SA(Software Assurance)ライセンスが、シンクライアントやスマートフォン等のWindows端末以外の場合は3年ごとのVDA(Virtual Desktop Access)ライセンスが、接続する端末台数分必要です。

サーバーデスクトップ共有・・・ SBC(Server Based Computing)方式

サーバーOS上のデスクトップや、サーバーOS上で実行しているアプリケーションの画面のみをクライアント端末に配信するリモートデスクトップ方式です。構成によっては、「アプリケーション仮想化」または「プレゼンテーション仮想化」とも呼ばれます。
サーバーOSで動作可能でマルチユーザー対応のアプリケーションを選択する必要があるため、VDI方式と比べて個々のユーザーの自由度は低くなりますが、サーバーのCPUやメモリ、ストレージの利用効率が高く、ユーザーの集約度を高めることが可能です。
また、RDS(リモートデスクトップサービス)に関わるライセンスの買取で運用ができるため、コストメリットを出しやすくなります。

従来の物理PCとデスクトップ仮想化の違い

  従来の物理PC 仮想PC(VDI) サーバーデスクトップ共有(SBC)
OSの実行 手元のPC内 クライアントOSをサーバー上に仮想マシン化して配置し、接続クライアント端末に画面転送(1つのOSを1人のユーザーで利用) サーバーOSを共有し接続クライアントに画面転送(1つのOSを複数のユーザーで利用)
アプリケーションの実行 手元のPC内 サーバー上の仮想マシンの中(1つのクライアントOSを1人のユーザーが利用するため、アプリケーションの競合問題は発生しない) サーバー上で直接(サーバーOSで動作可能であり、複数ユーザーが実行できるアプリケーションを選択する必要がある)
導入コスト
ランニングコスト
バックアップ 各PCごと 一括で可能 一括で可能
オフラインでの使用 不可 不可
社外から社内システムへ
接続する時の通信速度
低速で制限あり 社内と同じ速度 社内と同じ速度
データの保存先 手元のPC内 サーバー上 サーバー上
セキュリティアップデート ユーザーの協力が必要
個別のパッチ管理が煩雑
管理者が一括管理 管理者が一括管理

デスクトップ仮想化はVDI、SBCどちらの方式でも、OSやアプリケーションが実行されるのはサーバー上であり、画面情報が手元の端末に転送されます。マウスやキーボードの他、USBデバイス()の使用や音声の出力にも対応しており、これまで通り不自由なく使用することができます。クライアント端末は、デスクトップPC、ノートPCでも、シンクライアントやゼロクライアント、スマートフォン、タブレット端末からも接続が可能です。
USBデバイスの種類、仮想化方式によって対応不可の場合もあるため、注意が必要です。

デスクトップ仮想化のイメージ

デスクトップ仮想化のメリット

アプリケーションやデータがサーバー内にあるので一元管理ができ、端末に情報が残らない、いつでも・どこからでも同じデスクトップ環境が利用できるなど、ユーザーにとっても管理者にとっても、さまざまなメリットがもたらされます。

  • セキュリティ強化

    ・クライアント端末側にデータを一切残さない安全な運用が可能。端末が紛失や盗難に遭った場合でも、情報漏えいを防ぐことができます。 ・仮想デスクトップの集中管理により、確実なパッチ適用や不正アプリケーションの排除など、セキュリティポリシーを徹底することができます。

  • 運用管理コストの削除

    ・これまでPCごとに行っていたアプリケーションのインストールやOSのセキュリティアップデート、各種設定をサーバー側から集中的に行うことができ、管理者の負担を大幅に軽減します。

  • ワークスタイルの変革

    ・社内はもちろん、自宅やリモートオフィス、出張先など、いつでも、どこからでも、自分の仮想デスクトップにアクセスできます。災害や非常時のBCP(事業継続計画)対策にも役立ちます。 ・PCに限らず、スマートフォンやタブレットなど、さまざまな端末から仮想デスクトップにアクセスできます。

ワークスタイルの変革で従業員の生産性向上を実現

デスクトップ仮想化によって、いつでも、どこからでも仕事ができる環境を整備できるため、例えば
・営業の出先などでも、顧客の要望に応じてすぐに商品説明や見積もり対応、問い合わせの返答が行える
・地方や海外の出張先からでも、社内のファイルを参照して的確な指示や処理を行える
・介護や育児のための在宅勤務でも、社内にいる時と同じ業務を行える
等、働き方のスタイルが変わり、業務効率化と生産性向上の実現が望めます。

Before 常に社内にある自分のPCを持ち歩くことは出来ない・・・
After 場所や端末に関係なく、自分のデスクトップ画面を表示します!

VDI方式でのデスクトップ仮想化を実現する製品

オンプレミス
VMware Horizon View
VMware Horizon ViewはWindowsデスクトップをvSphereプラットフォーム上で統合管理する、仮想デスクトップソリューションです。デスクトップをデータセンターに統合することで、ハードウェアコスト・メンテナンスコストの削減、セキュリティ向上を実現し、vSphereが持つ高可用性・自動負荷分散・運用効率の向上等のメリットを提供します。
Citirix XenDesktop
Citrix XenDesktopは、Citrix社が提供するデスクトップ仮想化(VDI)を実現するためのソフトウェアです。 ユーザーがデスクトップ環境を専有して使うため、マルチユーザ非対応/高負荷アプリケーションなどを稼働させることができます。Enterprise Edition以上では、XenAppの機能が併用できるため、あらゆるユーザの業務形態に合わせた仮想環境を提供することが可能です。
クラウド
VMware Horizon Air
VMware Horizon Airは、クラウドから仮想デスクトップやアプリケーションを配信するサービスです(DaaS)。使用料金はデータ使用量に応じたサブスクリプション方式であるため、オンプレミスの製品に比べ、スモールスタートを実現し、初期導入コストを大きく削減できるというメリットもあります。

SBC方式でのデスクトップ・アプリケーション仮想化を実現する製品

Citrix XenApp
Citrix XenAppは、Windowsアプリケーションの実行環境をサーバー上に仮想化し、オンデマンドで配信するソリューションです。Citrixが独自に開発したICAプロトコルを利用した画面転送技術により、低帯域なネットワーク環境でも、ローカル環境で実行しているかのような使用感を維持することができます。
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